デザインにおける誘導の話

 

突然ですが、下のメニューには致命的な欠点があります。
さて、どこでしょう?

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本当に突然だなぁ

 

状況・設置場所としては、
温泉施設の無人のラウンジ、各テーブルの上に置いてありました(スタッフさんには掲載許可済)。

ちょっと素人っぽいとか?

にゃんだろう?
特に悪いところは見つからないんだけど・・・。

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正解は・・・

 

結論を言うと
見た人(お客様)への「誘導」が無い。
でした。

 

誘導?

「誘導」とは

デザインで例え「情報をまとめる」「きれいなものをつくる」を行ったとしても。
「それを見た人にどのような行動をして欲しいか?」
を考えていなければ、それはデザインと言えません。
上のメニューに例えると・・・

お客様

キャンペーン!?
頼んでみるか。
ん?
受付や連絡先の表記もないし、これはどこに頼めば良いんだ?
・・・・・やっぱやーめよっと。

となりかねません。

情報を受けた側(お客様側)、はサービスを受ける機会を失い、
情報を発した側(温泉施設側)は顧客を獲得する機会を失い、
ひいてはこのメニューを作った人(デザイナー)、は効果の無いものを作ったということで信用を失う。
誰も特をしない制作物です。

例えば・・・

上のメニューで言うならば、
例えば最下部に、

こんな情報が入っていれば、お客様は無人のラウンジでも
「カウンターでインターホンを探す」「館内スタッフを探して声をかける」
など、次の行動へすんなりと移ることができます。
これが誘導です。

そもそも店名は入れよう。

メニューにはサロン名も記入が無かったので、
入れてあげると問い合わせの時に固有名詞として使用できるし、印象にも残り、メリットも多いです。
各種情報も追加しておきました。

誘導の例

日常生活で一番目にする誘導の例としては、
CMやチラシで見る、「詳しくはwebで」「続きはwebで」などではないでしょうか?

 

あー、よく見るやつー。

広告内容に興味を持った人をさらなる詳しい内容(Web)へ誘導し販売を促進させる、有効的なやり方です。

アクション・リアクション

情報発信としてのaction(アクション:動作・活動)をしているのならば
情報受信者のreaction(リアクション:反応)を想定したもの作りを心がけましょう。

「アクション」「動作」「活動」などの意味であり、言い換えると「アクション」「何かしらに作用する」であり、「リアクション」「その作用に対して何らかの行動をする」という解釈が成り立つことから、「作用・反作用」の関係がありあります。

制作物を見て、内容に興味を持った人がどう動くか。どう行動して欲しいか、さらにできることは無いか。
もし自分だったら?
そう考えたものづくりが、デザイナーかどうかに関わらず、情報を発する者としてのレベルを一歩成長させると思います。

今回の話は基礎的な部分ですが、デザイナーの課題、「販売促進」に深く関わってきます。
さらに突っ込んだ内容はまたの機会に。
以上、ものづくりのご参考になれば幸いです。

 

ご精読、ありがとうございました。

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